第1535回
挑戦しなければチャンスはない

スポーツでも歌手でも小説家や画家でも、
個人プレイで勝負のできる職業は、
好きでやる仕事ですから、
収入があるかどうかは二の次です。
貧乏を承知で技や芸に打ち込むのは
当然だと考えられています。
成功した人の貧乏物語は美談として
人々の語り草になりますが、
そのかげにかくれて無念の涙をのむ話は
どれだけあるかわかりません。

それに比べると、
平凡なサラリーマン生活を送るのは、
親を安心させる生き方かも知れませんが、
「芸が身を助けるふしあわせ」よりも
退屈で刺戟のない人生です。
それでもいいと考える人にとっては
もちろんそれでいいのですが、
もう少しスリルと
緊張のある人生を送りたい人は
自分に向いた、自分が面白いと思う仕事を
探がす必要があります。

では何が自分に向いた面白い仕事かというと、
それがわかるためには
違った環境でもう少し経験を積むことと、
年輪を重ねることが必要です。
そうしたチャンスを見つけて怖れずに
積極的に挑戦して見ることです。
私など自分の人生を振り返って見ても、
自分が若い時に思って見たこともないような仕事や
環境のくりかえしです。
地図の上で香港がどこにあって、
上海がどこにあって、
北京や成都や昆明がどこにあるかくらいは勉強しましたが、
まさかそうしたところに家を建てたり、
仕事を展開するとは夢にも思っていませんでした。
Qさんは中国の人だからできたんだ
と思う人があるかも知れませんが、
台湾生まれの私にとって、
皆さんと同じように、中国は異国なんです。
知らない異国だからこそ日本でも中国でも
自分が思ってもいなかった新しいプランを
描けたのだと思っています。

地方に生まれて東京に出て来て生きて行けるなら、
上海に行っても、バンコックやホーチミンに行っても
生きていけることは同じです。
グローバル化によって舞台が拡がった分だけ
新しいチャンスがふえています。
人によって興味を持っていることも違うし、
めぐりあう人も違いますが、
挑戦しなければチャンスはどこにもないのです。


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