第1546回
ソバの産地には一足先に行ってきました

内モンゴルには8月に行くべく
年初に予定を立てていたのですが、
8月まで待ち切れなくて、
実は5月に何人かの若い人を連れて
一走りしてきたところです。

何をしに行ったかというと、
前にも何回かふれましたが、
ソバの産地を見学するためです。
日本では年に
13万トンほどのソバが消費されていますが、
そのうち日本産はたったの18%だけで、
残り82%はすべて輸入品です。
そのまた80%あまりが内モンゴル産で、
このビジネスに従事している
フフホトの人にききますと、
内モンゴル産だけで
8万トンに及んでいるそうです。

日本にはソバの名人と呼ばれる
一群の職人気質の人たちがいて、
田中康夫さんから「純文学ですね」、
と冷やかされていますが、
最も日本的な食べ物と目されているソバ屋に入ると、
実はソバの原料の8割以上が外国産であるばかりでなく、
タレに使われている醤油の豆もアメリカ産なら、
ざるそばを入れるざるも台湾製
(最近は中国産に乗り換わっていますが)、
純粋の日本産は
ソバの職人とソバを運ぶお姉ちゃんだけ
と言いたいところですが、
これもうっかりすると
ブラジルやフィリピンからの出稼ぎの人たちに
とってかわられる時代なのです。

ソバの実についた微菌をどう消毒するか
ということがきっかけで
ソバの輸入にまで関心を持つようになったのですが、
ソバのあとを追いかけて行くうちに、
茨城県の金砂郷ではなくて、
内モンゴルの武川県とか、
雲南省の曲靖市にまで行きついてしまったのです。
おかげで皆さんより一足先に
内モンゴルのソバの産地まで乗り込んで、
現地で手打ちソバの実演をして見せたのです。
大学を出て大企業に就職せずに、
ソバづくりの名人のところでソバ打ちの修行をした
26才の青年が私に同行しました。
どうせ団体で行ってもソバの産地までは
行きつけないだろうと思っていましたが、
実際に行ってみてやはりその通り大へんな道程でした。
ソバの産地はとても遠いところにあって、
団体旅行ではそう簡単に
ソバには寄りつけません


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