第1574回
北京一のイタリア料理屋が假オープンしました

ことしになってから
新しく手がけた仕事がいくつかあります。
北京の三全公寓のクラブハウスにオープンする
「イル・ミリオーネ」(中国語店名は「素封」)
というイタリア料理屋は
その中の一つです。

レストランは何と言っても味が第一なので
誰にシェフをつとめてもらうかが
店の将来を左右します。
幸にしてピエモンテで
星のある店のセコンドをつとめてきた泊義人君が
キッチンを引き受けてくれたので、
3ヶ月かかってやっと店づくりができました。
北京につくる店ですから、
ありきたりのインテリアではつまらないと思い、
700年前、マルコ・ポーロが北京を訪れた時、
こんな富豪の家に連れて行かれたのではないか
といった雰囲気のある
オリエンタル情緒豊かな店づくりをしてもらいたいと
注文をつけました。

マルコ・ポーロのベニスの邸宅は
別名「イル・ミリオーネ」(百万長者の家)と
呼ばれていましたが、
その名にあやかって
正式オープンするところまで漕ぎつけました。
古い中国家具をうまく取り入れたインテリアは
一応、合格かなと思っています。

肝心の料理については、
スパゲティからデザートに至るまで
泊シェフの手づくりで、
これだけレベルの高いイタリア料理屋は
中国じゅう歩いても出会ったことがありません。
「これなら北京で1、2を争う店になることは間違いない」
とやっと胸を撫でおろしました。
あとはサービスと値段ですが
「値段はBでも味はA」
というのが私のモットーなので、
残っているのはヨーロッパのマナーを知らない
中国人のウェイターやウェイトレスたちを
どう粗忽のないように訓練するかということです。

正式の開業は8月になってからだと思いますが、
北京に住んでいる人で
それまで待てない人は
假オープンの店を覗いて見てあげて下さい。
北京では味わうことのできない美味に
めぐりあえることは保証します。
でもサービスについては眉をつりあげずに
自分の家のお手伝いさんを教えてあげるように
教えてあげて下さい。





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