第1578回
「中国を昔の眼で見るな」ができてきました

もしもしQさんの第14巻
「中国を昔の眼で見るな」ができてきました。
ここのところ一年の大半を中国ですごし、
中国の変化の早さに
気をとられたせいもありますが、
筆の赴くところ、
ついつい中国に力が入ってしまいました。
私は中国を特別にひいきにしているわけではありませんが、
休眠状態にあった中国が
目を醒まして動きはじめると、
13億の人口が構成する莫大な消費市場ですから、
物やお金の動きが一せいに変わってしまいます。
石炭や石油や鉄鋼材の値段が
大へんな値上がりをしたのも、
中国の需要の増大とかかわりがあります。
中国の設備投資が
過熱化したせいだと説明されていますが、
過熱化の背後に
13億の消費市場の動きがあるのを
見逃してはいけません。

いまはまだ序の口ですが、
中国の消費市場が一旦、大きく動き出すと、
アメリカの5倍の人口がありますから、
アメリカがクシャミをしたらどころの騒ぎではありません。
私はイラク戦争がはじまる前に
「石油はバレル当り50ドルになる」と予言しましたが、
それはアメリカの不手際と
中国の石油需要の増大を見越した上でのざれ言でした。
はたしてそうなるかどうかは
しばらく様子を見て下さい。

中国のこうした変化は
世界の資源の価格に影響するだけでなく、
諸国の経済力のバランスにも変化をもたらします。
既存勢力にとっては大きな脅威ですから、
その分だけ中国に敵意を持った論調が強くなるのは
避けられません。
「中国暴走論」「中国株で大損」とか言った
刺戟的なタイトルが
やたら目につくようになりましたが、
それが正しいかどうかの判断は
先ず私の本を一読してからにして下さい。
できれば、ヒマを見つけて、
上海や北京に一跳びして
ご自分の目でよく観察して下さい。

恒例によって10名様に抽選で
署名のサイン入りの本をさしあげますので、
ご希望の方はすぐにお申し込み下さい。
選にもれた方はご足労でも
本屋に一走りして下さい。
出版元は廣済堂出版、
定価は1,400円(税別)です。


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