第1583回
お土産物屋に連れて行くのを禁じています

私の旅行団が旅行社のツアーと違うところは
もう一つあります。
それはお土産物屋に無理矢理引っ張って行くことを
禁じていることです。

旅行社はどこも旅費を抑えることと
利益を確保するために、
現地の下請け旅行社を値切り倒します。
現地の業者は何とかして利益をあげるために、
観光の合間に観光客を
お土産物屋に引っ張って行きます。
ひどいのになると、
一日に3回も4回もやる業者もあります。
お土産物屋のくれるリベートで
やっと息をついている業者が多いからです。

もしお土産物屋が
旅行者の喜びそうなものを売っていたら、
お土産物屋に行くのも悪くはありません。
ところが、どこに行っても
お客の欲しがらない物を売っているのが
お土産物屋です。
しかも3倍も5倍も高く吹っかけて、
値切ることを知らないお客が
うっかりその誘いに乗ったら、
向うは手を叩いて喜ぶかも知れませんが、
こちらは不愉快な目にあわされます。

この前もトルファンで
干ブドウをつくっているところを見学に行ったので、
干ブドウをお土産に買って帰りたい人たちが
干ブドウを売っているところへ
案内してくれませんかと言ったら、
ガイドがすぐ近くのブドウ専門のお土産物屋に
みんなを連れて行きました。
西瓜やメロンまで無料で出してきたので、
これはあやしいと思ったら、
干ブドウが1キロで100元とか
120元とか吹っかけてきました。
私が怒ってすぐにバスに引きあげ、
干ブドウの市場に行かせたら、
1キロが15元でした。
それを13元に値切ってみんなに言ったら、
みんなが同じ店で買ったので、
まわりの同業者たちが
とても羨しそうに見ていました。
どうしてはじめから市場に連れて行かないで、
お土産物屋に連れて行くかというと、
ガイドにリベートがあるからにきまっています。

やむを得ないこととは言いながら、
お土産物屋もガイドも、
楽しい旅行を不愉快なものにしてしまいます。
ここのところに新しい商売のチャンスがあると思いませんか。


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