第1625回
私のお金は国籍不明です

私は比較的早くから
香港やアメリカ投資をしてきましたから、
海外投資には慣れています。
よその国からお金を持ち込んで
その国で仕事をすれば、
その国の人にとっては
海外からの投資ということになります。

しかし、私のように台湾に生まれたけれども、
オトナになってからは台湾に住まず、
日本から帰ってきて台湾で仕事をした場合も
海外からお金を持ち込みました。
台湾から見れば私のやっていることは
海外からの投資です。
お金も海外から持ち込みますが、
台湾で儲けたお金から
税金を払った残りの利益は
海外に送金することができます。

その私が日本で仕事をすると、
私は生まれた時は日本籍でしたが、
日本が戦争に敗れたために
外国人にされてしまいました。
台湾の人は中国籍ということになっていたのですが
私は台湾政府から国事犯扱いを受け、
台湾のパスポートももらえなかったので、
無国籍という扱いを受けました。
無国籍で海外旅行にも行けないのに
税金を払う時だけは
一人前の納税者としての扱いを受けました。
日本に持っている財産は、
日本人と同じ扱いを受けますが、
外国人の財産です。
のちに日本籍に移りましたので、
いまでは名実共に日本人の財産としての扱いを受けていますが、
どこの国に行っても
私の財産は外国人の財産であることから出発しています。
ですから私はスタートから
海外投資のベテランと言って
いいかも知れません。

大抵の日本人は海外投資をやることになると、
日本から送金します。
自分の根拠地は日本と考えていますから、
投資したお金がお金を儲けたら
日本に送金できるのか、
仕事をやめてお金を取り戻す時、
日本に元金を戻すことができるかのと
先ず質問します。
まだ仕事もはじまっていないのに、
もう送金する時のことを考えているのです。
私の場合は日本にあるお金も外国人のお金でしたから、
どこに送金するかはよく考えて見なければなりません。
私にとってはお金を儲けたところが
私のお金をおいておくところなんです。


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