第1627回
大陸で日本人青年の出番がきました

いま日本人が中国に働きに行くと、
とても簡単に許可がもらえます。
10倍から30倍もする高賃金のある日本から
わざわざ働きにくる人なんかいないし、
いるとしてもその人は
資本を持ってくる人と思われているからです。

原則は確かにその通りです。
仕事もお金について動きます。
資本が中国に移動するのは
日本に儲かる仕事が少なくなって、
中国にそういうチャンスがふえているからです。
但し、新しい仕事は安い労働力を使います。
そうでなければお金が儲からないからです。
したがって日本に残る人たちは失業し、
安い賃金でも一生懸命、働く中国の人に
新しい就職のチャンスが訪れます。

しかし、もしそのまま日本に残ったら職を失う日本人が
仕事について中国に行ったとしたらどうなるでしょうか。
日本人が中国人に代わって、
安い賃金で働くことはできないことではありませんが、
長続きしません。
また、リクツに合ったやり方でもありません。
日本人の職人的気質を生かしたり、
また先進国の兄貴分としての経験を生かしたり、
要するに日本人でないとやれないような特長を
発揮できる仕事はザッと見渡しただけでも
案外たくさんあるのです。

日本人の賃金はザッと30倍と言いますが、
日本は生活費の高い分も含まれていますから、
現地で同じレベルの生活をやるとなると、
5倍もあれば中国人より
うんといい生活ができます。
そこから出発することを承知すれば、
付加価値を生むチャンスのごろごろしている時ですから、
小さな仕事からスタートして成功する可能性は
ご本人の心がけ次第ということになります。

私が意識的にそうしたわけではありませんが、
北京、成都、雲南、上海に行って、
そこで駆けまわっている日本人の青年たちと
食卓を囲んで見ると
さきにも申し上げましたように
一人残らずインターネットで
知り合った人ばかりになってしまいました。
東京で集まらずに、
中国のどこかで集まっているというのは
チャンスの多いところに
自然に人が集まったのだと言ってよいと思います。


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