第1654回
職場の拡がりを感じているところです

一つの仕事が軌道に乗りはじめますと、
次から次へとやる仕事が出てきて、
ほかに手がまわらなくなってしまうのが普通です。
中国にはパワー・ショベルの修理工場は
一つもないので、
その建設もしなければならないし、
あれだけ巨大なところに
建設機械のリース・システムを導入しないのも
おかしな話です。
そうなると、いくらお金が儲かっても、
次々と拡張に追われて
資金不足にあえぐようになります。
とてもよそ見なんかやっている余裕がなくなります。
スタッフにしても、
いまの仕事をこなして行くだけでも大仕事です。

しかし、私のようなプランナーから見ると、
一つの実験に成功したことになりますから、
これでおしまいというわけには行きません。
これから中国でやらなければならない仕事は
いくらでもあります。
メーカー業なら日本にある物を
そのまま中国に移すだけで仕事になるケースが
たくさんあります。
工場をつくって物をつくるだけなら
過去の実績がありますから、
そんなに難しいことはありません。
でもどうやって
中国の市場に根を下ろすかということになると、
たちまちどういう販売網をつくり、
どうやってお金の回収をするかに
ぶっつかってしまいます。
私が考えていることは
どうやって13億の市場を
開拓するかという方を向いているのです。

うまくやれたと言っても
建設機械の業界で
一つの実験に手がかりを得たということにすぎません。
業界によっては
全く違ったネットワークをつくる必要があります。
何しろ広大なところですから、
1ヵ所に100人スタッフが必要なだけでも
たちまち何千人という数になってしまうのです。
そこに若い日本人のスタッフを使うことができたら、
中国人だけでやる場合よりも、
もう少し能率的で明るい職場が
できるんじゃないでしょうか。
そんな組合わせを考えた人は
あまりないと思います。
私自身、それを考えるようになってから、
目の前が一段と拡がって行くのを
感じているところです。


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