第1668回
趣味道楽の欄も充実させたいですね

私はいま北京で
中国の古い家具の蒐集をやっています。
これはいまにはじまったことではなくて、
32年前、私が長い亡命生活を終えて台湾に帰った時、
ちょうど台湾では古い家を壊わして
マンションに建て変えている時でした。
古い家で使っていた家具が不要になって
古道具屋に叩き売ったり、
道端に並べて売ったりしていたので、
私は有り金はたいて何千点も買い集めました。
その中には高砂族の首斬り刀もあれば、
大陸から渡ってきた
いまのいわゆる台湾人の
家庭で使われている物もありました。

蒐めた物をしばらく
私の開発した工業団地の本部に
放置していましたが、
いつまでも私有していても仕方がないので、
のちに台南市に寄付し、
いまはゼーランジャ城のある
安平の永漢民芸館に保存されて
観覧に供されております。
ちょうどこの数年、
中国でも同じことが起ってきましたので、
つい昔の癖が出て、
また古道具を集めるようになったのです。
人口2千万人の台湾と違って、
ここは広大なところですから、
集めても集めても
とても集めきれるものではありません。
それでも中国のインターネットを見ると、
「中国の古道具はほとんど外国人に買われてしまうので、
 そのうちに中国の伝統家具を見たかったら
 外国に行くよりほかなくなります」と書いてあります。
実際、私が蒐めた古い家具でも
中国人よりも日本から来た友人たちの方が
ずっと興味を持って熱心に見てくれています。

そうした光景を見て、
私に骨董品の掘り出しの話をのせましょうとすすめたのは、
私よりずっと年の若い私の秘書や
若い友達でした。
何人もの趣味人に頼んだのですが、
最終的に応じてくれたのが
「損する骨董、得する骨董」を書いて下さっている
島津法樹さんでした。
少々ジジーむさいかなと心配しましたが、
実際に一所懸命読んでくれているのは
若い人たちなんですね。

似たような発想で皆さんが
興味を持っていることがありましたら、
ぜひ教えて下さい。
趣味の欄をもう少し拡げたいと
思っているところです。


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