第1753回
トラベル・スカイは観光株の本命?

ことし最後の考察団旅行
トラベル・スカイの北京本社を訪れました。
民航信息網路(0696)という
観光旅行チケット販売、空港旅客処理システム、
データ通信網、旅客貨物処理システムを
各航空会社と空港に提供している会社で、
中国の主な航空会社が大株主に肩を並べています。
私が最初に目をつけたのは、
飛行機に乗る人がすべて世話になる業務で、
ほぼ独占的な立場にあり、
しかも売り上げ高の30%が
計上益になっている点でした。

しかし、私が株を買ったあと、
すぐにSARSの大流行で
飛行機に乗る人が激変したために業績がおち、
株価もしばらく低迷しました。
ことしになってやっと業績が恢復し、
上半期だけで前年同期の5割は増益になっています。
頃合いだと思って会社見学を申し込んだら
すぐに受け入れてくれました。
40才になったばかりの若い新総経理が
わざわざ挨拶に出てくる一幕もありましたが、
コンピューターを駆使する最先端の会社であるだけに
株主に対しても
資本主義国並みに鄭重を極めていましたが、
これだけたくさんの株主の訪問を受けたのは
実は上場以来はじめてですと打ち明けられました。

結論から言えば、
この会社は観光事業の本命に位置する有望株です。
1文の借入れもなく、
余剰資金で中国国債を1億元持っており、
将来、投資の必要が起ったとしても
大型コンピューターの増設だけという
有利な立場におかれています。
もちろん、天文学的な売上げ増は望めませんが、
飛行機の利用数がふえた分だけ着実に売上げがふえ、
しかもその中の30〜35%が利益として計上される
好収益体質の会社です。
競争相手もいないし、
年々飛行機のふえることは目に見えていますから、
高速道路なんかよりは
ずっと安定した成長が約束されています。
株価の動きを見ていると、
時々、6ドルを割って5.5ドルまで近づくかと思ったら、
あッという間にまた6ドル台まで戻ることを
くりかえしています。

近い将来上離れをすれば
2桁になる素質を持っていますが、
サヤ取りもできる上に
買い安心という印象を受けました。


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