第1792回
ドルの目減りも考慮に入れる必要が

アメリカは双児の赤字が長期にわたって続き、
毎年、貿易の赤字に相当する莫大な金額を
相手国に支払わなければなりません。
もし支払いを受けた国がそのドルを売って
自国紙幣に換えたら、
ドルはたちまち大暴落をして
商売は成り立たなくなってしまいます。
それがちゃんと一定の比率を保っておられるのは、
支払いを受けたそれぞれの国で、
アメリカの株式や国債や
不動産などに対する投資をやってくれて、
ほぼ支払い額に見合う金額だけの米ドルが
またアメリカに還流しているからです。
こうした状態がくりかえされる限り、
アメリカの債権国に対する借金はふえるけれども、
収支はつぐない、ドルの価格は維持されます。

でも一年に5000億ドルだ、
6000億ドルだといった借金がふえるとなると、
アメリカはそのうちに借金で
首がまわらなくなる筈だと誰でも考えます。
そういう恐怖心を持っているので、
ドルで預金をするのはやめよう、
アメリカに財産を持つことなどやめようと
私などつい考えてしまいます。
しかし、アメリカの借金に見合うだけの資金が
ちゃんとアメリカに戻り、
ちゃんとドルの相場が
維持されているのを見てもわかるように、
ドルの神話は世界中に信奉者を持っています。

日本経済の成長が続いていた間、
私は円が強い通貨になることを信じ、
預金も投資もすべて
円の通用する範囲でやりましたが、
うちの家内の友人で、
中国、香港、台湾の人たちは
少々お金が貯まるとドルに換えて
アメリカの銀行に移しました。
そんな話を家内からきいて、
「バカだなあ、何でそんな考え方をするの」
と私は笑いましたが、
世界中見まわすとそんな考え方をする人は
結構たくさんいるのです。
まただからこそアメリカの経済も通貨も
安泰でいられるのです。

でもアメリカの対外収支のアンバランスが
露呈する時が必らずきます。
すぐに表面化するわけではありませんが、
そういうドルの目減りを考慮に入れて
自分の財産の危機分散をすべきだと
私は思っています。


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