第1807回
コーヒーで一番儲かるのは焙煎工程です

コーヒー園の開発にとりかかった時、
これは時間とお金のかかるしんどい仕事なので、
人生の最後の10年をかけて、
お金を注ぎ込むばかりでも構わないから、
道楽半分でやろうと決心しました。

これまで特別にコーヒーが好きだ
ということもなかったし、
コーヒーの産地でもない日本で
コーヒーを手がけて
大事業になった企業家たちを見て、
それを眞似しようなどと
考えたこともありませんでした。
しかし、コーヒーの栽培からはじめるとなると、
畑の開墾や収穫した豆の管理選別だけでなく、
それが焙煎されたり、コーヒー店で売られたり、
最終的に各家庭で消費されたりする
長い流通やサービスのプロセスまで
気にかかるようになります。

何か新しい分野に興味を持つと、
私はいつもすぐに本屋にとんで行って
ありったけの専門書や参考文献をごっそり買って来て、
夜の更けるのも忘れて読み漁ります。
また工場や関連事業の現場の見学にも行くし、
プロの人たちの意見をききにも出かけたりします。
今回も焙煎工場からコーヒー・チェーンの
営業部長さんの意見まで見学に行ったり、
教えてもらったりしましたが、
この商売でお金の儲かる付加価値のある部分は
焙煎のところにあることに
すぐに気がつきました。
UCCやアート・コーヒーや
キーコーヒーやユニカフェなど
いずれもこの部分だけを手がけて
高収益の会社になっているのを見てもわかります。

幸にしてコーヒー豆の生産を着想した途端に
水蒸気による焙煎システムを持ち込まれ、
しかもそれから枝葉が出て、
酸化の防止と長期保存の
新しいシステムづくりに成功したので、
「幻のコーヒー」を従来のルートを通さずに
新しく売り出せるところまで
漕ぎつけることができました。
これもインターネットという
新しい情報伝達の手段が誕生して
直接、消費者とつながることが
できるようになったおかげです。
しかし、そこに至るまでに
やらなければならないことが
意外にもたくさんあるのです。


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