第1806回
コーヒー豆選別工場のマネージャがつとまる人は?

異国で仕事をする場合と、
異国の人と仕事をする場合、
言葉がわかるとわからないとでは大違いです。
コーヒー園をやるにあたって
最初に仕事を任せた日本人は、
中国で10年も仕事をしてきた人でしたが、
中国にいても日本人同士の商取引が多く、
中国人の中に一歩踏み込んでいないので、
金を払う人の立場で
下を見おろすことしかできないのです。
ですから、加工の下請けをする相手を
見つけることはできましたが、
相手が国営事業の一つであることにすら
気がつかなかったし、
国営から任されている人たちが
どんな対応をするかにも
心を配りませんでした。
当然、値段は相手の言いなりになったし、
生産量が予定の数量に達しなくても
文句一つ言いませんでした。
一つには自分たちの販売体制が
まだ整っていなかったので、
ちょうどいいやと
胸を撫でおろしていたこともあったのです。

その人が辞めて、
日本から来た元気はいいが、
経験のない青年たちだけになると、
中国人相手の交渉は全く歯が立たないことが
一挙に露呈してしまいました。
日本人にできることは
糞眞面目に品質管理をするくらいのことで、
仕入価格の交渉から生産量の確保まで
思った通りにできたことは何一つないのです。
幸に無駄使いは極力避けてきたので、
いままでの出費は創業費と考えれば
さほどの被害ではありませんが、
次の収穫期までに体制を整えなければならないのは
商売のセンスがある、できれば経験もある人が、
マネージャになってくれることです。
その下に多分、
現地の人でないとやれないと思いますが、
有能で正直でやる気のある
仕入れ係を見つけることです。

日本人にやってもらう場合は、
言葉は無理だけれど、
経験のセンスのある人なら
何とかつとまると思います。
現地人の仕入れ係は私が別に探がすとして、
現地に行って生産部門を担当することに
熱意のある人はいませんか
工場ができたのに、
それをちゃんと動かせる人がいないと
次の展開ができないのです。


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