第1880回
上海で日本語を教え、中国語を習いたい人へ

少し前にこの欄で、
「日本語の教師をしながら中国語の勉強はいかが?」
という一文を書いたことがあります。
近頃、上海に行きたいと考える人は
ふえる一方ですが、
中国語のわかる人でも仕事を探がすのは
容易なことではありません。
ましてや日本語しかわからない人にとっては
もっと難しいことになります。

たまたまうちの上海の日本語学校
日本から進出してきた企業が
中国語のわかる日本人を欲しがって
盛んに口をかけてくるので、
片っぱしから引っこ抜かれて
教員不足を惹き起こしてしまいました。
窮余の一策として、
昼間は同じうちの学校で中国語を習いながら、
夜は中国人の学生に
日本語を教えてくれる日本人いませんかと
募集をかけたところ、
10人ほどの方からお問い合わせがありました。

私は採用の条件として
20代から40代までと年齢に注文をつけましたが、
海外に行きたがるのは
新しい仕事を探がしに行く若い人が多いに違いない、
その人たちが次の仕事を探がすための
腰掛けにされてもかまわないと考えたのですが、
実際にかかってきた電話の主を見ると、
40代以下の人よりも、
それ以上の人が多かったのです。
改めて新天地を求めているのは
何も若い人たちだけではないことに気がつきました。

中年になってから職を離れたけれど、
もう一度出直したいと考えている人も多いし、
既に定年になったけれど、
まだ元気で気持を入れかえて
もう一度新しい人生に挑戦してみたいと考える人は
決して少くはないのです。
考えてみれば、そういう人の方が落ち着きもあるし
なまじ余計な野心がない分だけ
長く勤めてくれるようにも思えてきました。

教員としての経験のある人なら
すぐにも教壇に立てますが、
そうでない人でも日本語を教えながら、
自分が中国語も教えてもらえるので、
こんな機会は滅多にありません。
上海という、
躍進するアジア最大の近代都市の空気を吸いながら
新しい再出発をお望みの方は
ぜひアジア交流センター
写真つき履歴書と身上書をお送り下さい。


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