第1918回
上海の不動産ブームはバブルではありません

私の周囲で上海の不動産投機に
頭を突っ込んでいる人たちに、
4月の時点で早く足を洗うように警告しました。
5月に入ると、上海の不動産市況が
3割も落ち込みましたので、
逃げ足の早かった人たちからは感謝されました。
私自身はそういうチャンスが見えていても、
自分が投機に乗り出したりすることは
先ずありません。
もう寄る年波でお金を儲けても
大して役に立たないこともありますが、
濡れ手に粟というやり方に
あまり心を動かされなくなってしまったからでもあります。

ですから、
上海に住むための家を手に入れ、
短い間に3倍にも値上がりしましたが、
家内が上海中の高級マンションを見てまわって
「これがいい」と
目星をつけて買いたいと言った時も、
もういいじゃないかと
逆にとめる側にまわりました。
香港のマンションを1室売ると
上海で2室買えましたので、
2室買っても4室買っても3倍にはなった勘定です。

日本の新聞雑誌では
こうした動きをバブルと一言で片づけていますが、
上海の不動産の動きはバブルではございません。
まだ中国全体が家の不足に悩んでおり、
マイホーム・ブームはやっと緒に就いたばかりです。
バブルになっているのは
人より一足先にお金をつかんだ連中が
1人で2室も3室も値上がりを見込んで
投機に走っているからです。
この人たちが一敗地に塗れてお金を失うことは、
これまでにもありましたが、
これからもくりかえされると考えてよいでしょう。

では不動産の騰勢に水をさされると、
不動産会社も大損をしたり、
倒産したりするかというと、
先ずそんなことはありません。
たとえばいま
1平米6万人民元まで
値上がりしているマンションのコストは
精々1万元です。
もっと上がると思えば、
不動産の開発会社も売り惜しみをしますが、
5万元に下げたとなると
不動産会社はあわてて売りに出ます。
元値が1万元とすれば、
不動産の値段が頭打ちをしたことによって
やっと計上利益が実現するところに来た
ということになるのです。


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