第1926回
13億の消費市場が軌道へ

中国A株は8、9年来の安値まで下がっています。
B株も、またH株や香港レッドチップも
大なり小なりその影響下におかれています。
高値を買わされた人は
ヤキモキしているかも知れませんが、
株は安値を買って高値で売るものですから、
安値は買いを入れるチャンスなのです。
現に私も株の高い時よりは
ずっと念入りに安値の動向に気をつけています。

でもこういう時は
気迷いを生ずる時でもあります。
内患外憂ではたして中国経済は
このままスムーズに立ちなおるのだろうか、
貧富の差や治安の悪化で、
政府までおかしくなるのではないかと
危ぶむ見方も日本には少くはありません。
しかし、私のように毎月、
中国じゅうを
あちこち走り廻っている者から見ると、
不景気どこ吹く風ぞという動きが
毎日続いています。
北京や上海だけでなく、
昆明や成都に行くと、
どこもレストランは人で一杯です。
それもいままでに
こんなところへ来られる筈もないような人で
一杯なのです。
かつて経済成長初期の日本がそうでした。
少しふところ具合がよくなると、
食べることに最っ先にお金が使われるのです。
すると、そのお金がまた廻わり廻わって、
工業製品や日用品を買う方へまわって
経済成長を刺戟します。
輸出による外貨稼ぎはそのきっかけですが、
いつまでも輸出に依存して
経済成長が保たれるわけではありません。

貧乏な13億では大した購買力はないというのが
従来の中国消費市場に対する見方でした。
でも止っていた社会が動き出すと、
10ドルふえただけで130億ドルになるし、
それが100ドルになったら
1300億ドルの購買力になるのです。
アメリカへの輸出をあてにしなくとも、
毎年少しずつふえる国民所得が
国内生産を支えるようになります。
いま中国はやっとそこまで辿りつきました。
したがって国内の景気の動きだけで
中国の経済成長を判断した方が
むしろ実態に近くなります。
たとえば不動産の投機が鎮静化すると
不動産ブームが終わるのではなくて
不動産への着実な投資がはじまると考えた方が
実態に近いのです。


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