第1927回
貿易摩擦は結局は片づくものです

コーター制の廃止によって
ヨーロッパへの中国製繊維の輸出が
一きょに急増しました。
これに対してEU圏が中国側の対策を要求し、
もし放任すれば税金をかける旨、伝達すると、
中国側は自国の業者に対して
輸出税をかける挙に出ました。
輸出価格が安すぎるとなったら、
製品に税金をかけて値を高くすれば、
国の収入もふえるし、
問題の解決にもなると思ったのです。
ところが、この措置を発表すると、
繊維株は軒並み大暴落をし、
輸出税がふえるどころの騒ぎでなくなってしまいました。

そこへアメリカが期限付きで
強硬な輸入税の特別措置をつきつけましたので、
中国政府は一転して、
すべての輸出税を全廃するという
逆転の対策に出ました。
輸入税をかけられるのなら、
コストをできるだけ安くすることが
業者のためになることに漸く気づいたのです。
それにしてもまちがいと思った瞬間に
電光石火の勢いで政策を一変することは
かつての中国では考えられないことでした。

更に進んで解決のための協議を提案し、
それに対してEU側がすぐに応じたので、
多分、ヨーロッパとの交渉が
一足先に解決する方向に向っています。
アメリカは国力に対する自信が背後にあって
何かというと威迫的な態度に出るので、
中国のアメリカに対する反応は
必らずしもいいとは言えず、
こうした外交的なギクシャクは
今後も長くあとをひくことが考えられます。

そういう微妙な違いはありますが、
アメリカとの繊維交渉は、
かつて日本がそうであったように、
最終的には何らかの妥協点に達すると思われます。
と同時に中国が頑なに拒否し続けてきた
人民元の切り上げも、
外貨の貯まり続ける中国側の「お家の事情」によって
早晩、解決の方向に向うことは
先ず間違いありません。
そのショックが
そんなに大きなものにならないですむのは、
経済の発展にスピードがついて
国内消費のふえた分が
輸出の一時的な停滞をカバーしてあまりあるからです。
この点を見逃がさないことが
中国株をやる人にとって、
とても大切なことです。


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