第1946回
レストラン業は新しい方向転換の時期

中国もレストラン業が
ブームになっていますので、
この分野で一ひねりひねって
新しい商売をやれば、
道がひらける可能性が高いところにきています。
中国の場合は皆のふところ具合がよくなり、
先ず第一に食べることにお金を使う人が
ふえはじめたからです。

日本でも別の意味で、
食に対する関心がふえています。
日本の場合は、
買いたい物はほとんど買いつくして
お金を使うところがなくなったために、
バブルがはじけてしまい、
デフレに見舞われてしまったからです。
デフレに見舞われると、企業もリストラするし、
倹約を強いられた人たちが
財布の紐を締めにかかります。
すると、安売りをしないと物が売れませんから、
スーパーやディスカウント・ショップに
お客が集まります。
ふところ具合が悪くなっても
食欲が衰えるわけではありませんから、
お金は衣食住のうちの食のところに集中します。

不景気になると、
食品売り場とレストランの商売が
却って繁盛するようになるのです。
最初の頃は節約が頭にありますから、
安い物に手を出すし、
レストランもうまいより安い店に人が集まります。
でも長く節約を強いられると
だんだん節約疲れが出て、
そんなに困っているわけでもないのに、
まずいメシを食って生きている自分に
愛想をつかすようになります。

スーパーより高い品揃えをしている
デパートの食品売り場がスーパーに負けず
お客を集めているのを見てもわかります。
家具やファッション製品に使うお金は節約しても、
零細化した家族で食べる物は知れていますから、
食べる物に払うお金をケチることが
ばからしくなってしまうのです。
レストランにしても、
安さで人を釣ることは
だんだん難しくなってきました。
一頃はチェーンの展開に成功したレストランの株価が
高値を呼んでいましたが、
一定のスケールに達すると、
スケール・メリットが威力を失ってしまいました。
食べ物商売は新しい方向転換を
要求されるところまで来ているのです。


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