第1977回
権利落ち頃が値嵩株の買いチャンス

中国株の配当落ちや権利落ちは日本のように
期末の株主名簿に記載されている株主に
割り当てられるといった規定や習慣はございません。
株主総会で決議した最終日の株主に
その権利がありますので、
前年の配当は翌年の6月から8月に
株を持っている人に権利があります。
したがって権利落ち日が近づいてから、
株を買っても間に合います。

その代わり配当がいくらになるか、
株配がいくらになるかが発表されると、
株価が動きますので、
業績の如何は発表の時点で株価に影響します。
投資家は配当金や株配が発表されてから
株を買うこともできます。
ところが、配当落ち後の株価の動きを見ていると、
株価は配当落ち、株配落ちを
すぐに埋めてしまうよりも、
株配が下押しする傾向があります。
たとえば、10ドルの株に20セントの配当金と
5割無償の株配があった場合、
先ず配当金の20セントを引いた
9ドル80セントが1.5株になりますから、
1株の株価は6.5ドルあまりになるのが順当です。
もちろん、株式市場が強気の場合は、
権利落ち後、配当落ち後、
すぐに値下がり分を
埋めてしまうことが考えられますが、
昨今のような相場つきだと、
権利落ち後の方が逆に一段と安くなります。
特に値嵩株ほどそうした傾向が強いので、
株価の高い優良株は権利落ち後の安値の時に
買場があることがしばしば起ります。

日本でもそうでしょうが、
中国株には株主に気前のよい会社と
そうでない会社があります。
お金儲けがうまくて
年々利益のあがる会社ほど高い配当もすれば、
株配もやります。
1株に対して1株の株配をやると、
持株が倍になりますが、
割れて半分になった株価は
間もなく元値に戻ることが珍しくありません。
すると持株の評価が倍になりますから、
長期に持続する株は
そうした株に限ると言うことになります。
そうした有望株が権利落ちをした直後に、
権利落ち前よりかなり安くなるとすれば、
そうしたチャンスを逃がすことはありません。
そういう時が
高値の株を買い増しするチャンスであると思って
間違いありません。


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