第1988回
中国でも結婚式にお金をかけるようになりました

中国のあちこちの街を歩いていて
目立つことの一つは
花嫁衣裳を飾ってあるウインドーの多いことです。
よく見ると、台湾から進出した
貸衣裳の店であることに気がつきます。

そう言えば、
台北にいくと中山北路の一角に
花嫁衣裳ばかり並んだ通りがあります。
とても絢爛豪華なショーウインドの奥に
新しく結婚するカップルの相談にのるコーナーがあって、
とても印象的です。
一目で台湾の人たちが結婚式に
お金をかけることがわかりますが、
中国大陸で人々の生活が日々豊かになってくると、
台湾のそれらの業者がいち早く
大陸に乗り出してきました。
それも北京や上海だけでなく
全国津々浦々にまで及んでいるので、
台湾商人の商魂を
まざまざと見せられている感じです。

33年前、私が台湾の国民政府に請われて
国連脱退後の混乱した台湾に帰った時、
台北市にはまだそんな店は1軒もありませんでした。
私は台湾の経済成長が進み、
皆の所得がふえれば、
結婚式にお金をかけるようになるだろうと考えて、
台北市に私の第二ビルを建てた時、
その1、2、3階を使って
結婚会館はできないものだろうかと
計画を建てたことがあります。
既に東京でその仕事をやっていた
赤札堂の小泉一兵衛さんに相談して
図面までレイアウトしてもらいましたが、
そういうことをやってくれるスタッフが
周囲にいませんでしたので、
とうとう断念して、2、3、4階に
天厨菜館という台湾一の北京料理屋に入ってもらい、
そこが結婚シーズンには
結婚の披露宴をやる場所になりました。

そうした披露宴に出てくる花嫁、
花婿の衣裳のアレンジをするのが
婚礼業者の仕事です。
日本のように結婚会館からハネムーンのプランまで
至れり尽せりの面倒は見てくれませんが
それでも結構、商売にはなっていると見えて、
最近はそれが中国大陸にまで
進出するようになったのです。
結婚が商売になるようになったところを見ると、
大陸人のふところ具合も
かなりよくなったことがわかります。


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