第2004回
一等旅行にジーパンは穿いて行きません

ジーンズを何十本も持つようになっても、
私は重要なアポイントメントのある時や
旅行に出かける時に穿いて行ったことは
一ぺんもありません。
まさか大事なお客さんにあいに行くのに
カウボーイのカッコをして行くわけにはいきませんし、
旅に出て一流ホテルのカウンターの前に立った時、
服装で値踏みに耐えられないカッコをするわけには
行かないからです。
もっともこの頃はラフなカッコをして
一流ホテルに入るお客が珍しくなくなったので、
ホテルマンはパンツ以外の持ち物で
値踏みをするようになったと言われています。
靴やベルトをさりげなく見るとか、
どんな腕時計をつけているかで
ふところ具合をあてるのだそうです。

私はパテック・フィリップの時計を持っているし、
ピアジェの時計も持っていますが、
外国旅行に行った時には持って行きません。
高価な時計だから大丈夫と思って、
飛行機に2回も乗り遅れたことがあるからです。
それに近頃の若い人の手首にまかれている
巨大な腕時計を見ると、
重たいだけでなく、何の足しにもならない
さまざまな機能が飾りになっています。
1個何百万円もする腕時計の方がシンプルで、
安い時計ほど複雑なメカニズムが集中しています。
流行とは言え、
あんな重たいものを運ぶ気はしませんので、
ふだんはヴァンクリフト&アペールの自動巻きの、
あまり目立たない腕時計をつけています。

本当のところ、宝石屋の時計も、
ジーンズにはよく似合いません。
ですから旅行に行く時はジーパンを穿かずに
スーツ・ケースの中に入れて行きます。
雲南のコーヒー園に登ったり、
新疆のカラクリ湖を訪れたりする時のためです。
ヴェルサーチから
ドミンゴのジーンズまで持っていますが、
ジーパンは中国製と決めているのです。
但し、上半身に羽織る物は、
とりわけジャケット、ジャンパーの類は
中国製では全くさまになりません。
おじんのおしゃれ雑誌を見ると
一きわその感を強くします。


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