第2014回
退職金で起業をしてはいけません

いつまでも若さを保つことは
誰でも望んでいることですが、
誰にでもそれができるわけではありません。
サラリーマンをやっていると、
上司に言われたことをやれば
それですんでしまうので、
持ち時間を自分で使う習慣が身につきません。
定年退職をすると
急にふけこんでしまう人が多いのはそのためです。

ですから年をとらないうちに
会社なんかやめて独立した方がいいと
私はずっと言い続けてきました。
それも40才がラスト・チャンスで、
50才になってからでは遅すぎます。
統計を見ると、
脱サラをして独立自営に走った人は
25才から35才までが一番多く、
40才すぎた人はほとんどありません。
たまに50才近くなってから
私に脱サラの相談を
持ちかけてくる人がおりますが、
私はガマンのしついでに
定年までガマンしたらいかがですかと
思いとどまらせます。

でも最近は
定年前の肩叩きも多くなっていますから、
それをチャンスに早期退職をする人がふえています。
そういう人が独立して成功できるかというと、
「起業バカ」という本も出ているくらいですから、
早速買ってきて読みましたが、
起業して物になるのは千三つどころか、
千五百に一つの確率だそうです。
もともとそう簡単に
できるわけのものではないのです。

ではそういう人は
どうすればいいかというと、
好きな仕事を探がすことです。
サラリーの額にこだわらず、
できれば自分の性にあった分野で、
独立自営を志している人の使い走りをするのです。
なけなしのお金を出したりしないで、
仕事を覚えるための下働きをすることです。
見るに見かねて
お金の助っ人を買って出てはいけません。
退職金で貰ったお金は
お金をもうけたことのない人が貰った涙金ですから
飢え死を免れるための最後の生命の綱なのです。
無い物と思って神棚にあげた上で
銀行においておくことです。
下ろした途端に姿を消してしまうのが涙金だからです。
持ちつけないものはすぐになくなってしまうのが
浮世のならいだと思って下さい。


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