第2027回
資源産業が中国の次の成長産業です

中国の産業で
独占性のある企業と言えば、
高速道路はその典型でしょう。
同じコースに高速が2本できる可能性は
先ずないからです。
その代わり利用者がふえると言っても
知れていますから、
一定の業績をあげるようになれば
それで終わりです。
あとは高速道路を延長するか、
利益をあげたお金で
他の業界に進出するかということになりますが、
投資家としてはいつまでも同じところに
しがみついているわけにも行きません。

あとは港湾設備とか、
石油、電力などの国家的事業になりますが、
皆さんがお気づきになった頃には
株価も高くなっています。
人民元がどう変化しようが、
貿易は輸出輸入あわせるとふえる一方ですから、
港の荷物の揚げ下ろしは独占的な事業だけに、
人民元の切り上げの影響を受けませんし、
値引きの要求をされる心配も先ずありません。
石油は上場会社になっていますが、
実質上、国営事業だし、
今後、生活のレベルがあがるに従って
需要がふえますから、
今後も高成長、高収益が期待されます。
しかし、その半面、公共的性格も強く、
国の方針によって
料金を規制されるという欠点もあります。
電力や鉄鋼のような公共性の強い業種にも
同じことが言えます。

今後、中国の経済成長が世界のトップを行く
一大消費市場をつくり出すとすれば、
消費の増大に伴う資源産業は
増産によってカバーできないほど
巨大なものになることは目に見えています。
自動車も、もちろん巨大産業になるでしょうが、
自動車に必要な素材や石油に対する需要が
ふえることはあっても
減ることは先ず考えられません。
そうなると石油の高騰は
一時的な現象でなくなりますが、
石油や鉄鋼石のほかに
貿易の増大による海運などの運搬事業も
いよいよふえる一方です。
中国の場合は、外国船よりも
自国業者を優先的に使用しますから、
日本で斜陽産業に思われてきた業界に
新しい灯がともっています。
いままで中国で起ったことのないことが
いま中国で起ろうとしているのです。


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