第2088回
男性のおしゃれの雑誌が花盛りです

中国に行くと
百貨店に男性化粧品のコーナーがありません。
或る時、長旅でふだん使っていた
ヘア・トニックがなくなってしまったので、
百貨店に行ったら、
化粧品コーナーに案内されましたが、
男性化粧品はおいてありませんでした。
成都、昆明、貴陽とまわって
結局、上海に出てから一流百貨店で
やっとアラミスのヘアトニックに
ありついたことがありました。

ヘアトニックもないくらいですから、
ヘアリキッドはもちろんのこと、
アフターセイビングの化粧水もないし、
ましてや日焼けクリームや
オーデコロンも売っていません。
中国の男の人は
朝シャンなんてのはやらないと思いますが、
たまに髪を洗ったあと、
どうするんだろうかと心配になります。

もちろん、女性の化粧品コーナーはあります。
でも何でも揃っているわけではありません。
高価な欧米の有名ブランドは
外国製品を売っている超一流デパートか、
美容室に行くとおいてありますが、
一般庶民にはまだ手の届かない存在です。
デパートの中はどこも商品が溢れんばかり並んでいるし、
お客もたくさん詰めかけていますが、
細かくわけて見比べると
まだまだ駆け出したばかりの消費市場です。
同じデパートやスーパーでも
日本に比べると、10年や20年は遅れています。

だから消費市場としては
まだこれからだと言うこともできますし、
新規に開発できる余地は
まだいくらでも残っているとも言えます。
男性化粧品どころか、女性化粧品だって
これからやっとはじまるところです。
それに比べると、日本のデパートは
ほとんど開拓しつくされて、
新しいスキマを見つけるのも
容易でないところまで押し込まれています。
どこを見たらわかるかと言うと、
男性のおしゃれの雑誌の広告が
一社で新聞の1ページを埋めるほど
大袈裟になったところを見たらわかります。
遂に日本もここまで来たか、
乗り遅れているのは僕だけかと
腰をぬかす前に本屋に行って
あるだけの男性のおしゃれの雑誌を買ってきて、
いま熱心にページをめくっているところです。


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