中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2123回
正月は空想妄想の季節です

明けましておめでとうございます。
一年の計は元旦にありと申しますが、
皆さん、ことし何をやるか、お決めになりましたか。

私は昨年、スタートしようと思いながら
年を越してしまったニュー・ビジネスが
5つも6つもございます。
この齢になって今更、
お金をふやす仕事をやっても仕方がないので、
お金の流れる方向に位置していて
社会がどうしても必要としている
弱い部分を補強する仕事と、
こちらから頼みに行かなくとも
向うから喜んできてくれる、
私にとっては心を満足させてくれる
趣味的な仕事であります。

前者に属する仕事は
(1)自動車修理学校
(2)デザイン学校
(3)商標、特許、税務など知識財産を扱うオフィスであり、
後者に属するものに
(1)コーヒー・チェーンの展開
(2)北京における結婚会館びらき
(3)上海における文化村づくりがあります。
どの一つをとっても社会が必要とするものであり、
私がやらなくとも誰かが必らずやってくれる、
しかし、いまのところ
まだちゃんとできていないものばかりです。

先ず自動車ブームが起れば、
必らず自動車の修理や改造や
部品を扱うビジネスがはじまります。
日本ではオートバックスセブン、オートセブン、
イエローハットといった上場会社があり、
全国に1000軒の作業場があります。
私はこの中のオートセブンの手伝いをして
成都に一軒目の店をつくりましたが、
自動車の普及ぶりと中国人の懐具合に比べて
まだ5年は早いという実感を受けています。
中国ではまだ車体の美容とか、
バンキングなどが主たる仕事ですが、
そのための技術者の養成学校も持った上場会社が
上海にあります。
その企業に出資をして
全国的スケールまで大きくして行くのが
早道だという結論に達しました。
私が受け持つのはその中で最もお金にならない
技術者の養成だと考えています。
私が学生たちの授業料と
生活費を払ってやる代わりに
卒業したら私の指定する企業で
働いてもらうことにすれば、
たちまち自動車修理の
全国的なチェーンができるという構想です。
正月の酒に酔ってもやもやと湧いてくる
空想妄想かも知れませんが・・・。


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