中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2164回
三国志の都成都でホテルをやりたい人はいませんか

いま四川省の省都、
人口千六十万人の成都市のド眞ん中、
(東京で言えば銀座四丁目の交差点の
 和光のビルに当るところ)
に伊勢丹百貨店の入居するビルを建てています。
地下三階・地上十六階、
そのうち伊勢丹は地下三階から地上七階を百貨店に使用、
ことしの十一月から造作にかかり、
多分、来年の四月にはオープンする予定になっています。

伊勢丹完成予想図

すぐ隣接してイトーヨーカ堂のスーパーがあり、
どのくらい繁盛しているかは寫眞をごらんになって下さい。
これは旧正月に押し寄せた人波です。
金・土・日はふだんでもこれに近い光景が見られます。
あまりに人出が多いので、
昨年はこのイトーヨーカ堂の
ショーウインドのガラスを割ることから
反日抗日運動がスタートしました。
でも成都は反日抗日ムードの盛んなところではありません。
ガラス窓のそばに集まったのは
失業者と何も知らない農民で、
割られたガラス窓は市政府がすぐに弁償をしました。

旧正月のにぎわい

そのお隣を伊勢丹が選んだのは
西部大開発きっての最高のロケーションだからです。
少々自慢させていただけば、
十三年前にこの土地が将来こうなるだろうと考えて
選んだのはこの私だし、
日本一のスーパーと日本一のデパートを
ここに誘致したのもこの私です。
いま工事中ですが、
建物の前に地下鉄の駅ができるところです。

伊勢丹は地上七階まで使いますが、
地上八階3584平米(約千坪)と
九階から十六階までの合計12,150平米(約3,680坪)は
成都一賑やかな所にある
ビジネスホテルとして開業できるように
地上一階からエレベーターで上がれるように
設計されております。
もちろん、もっとデラックスに設備することもできますが、
豊かになった中国人が
これから国内観光旅行をするようになることを視野に入れると、
五つ星ホテルよりは
三つ星級で清潔感のあるホテルの方が
うんと繁盛するようになると見ているからです。
どなたか三国志の舞台になったこの大観光都市で
ビジネスホテルの経営をしたい人はいないものでしょうか。


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