中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2183回
合法非合法はご自分で確めて下さい

香港で証券取引をするためには
香港の銀行に口座を持っている必要があります。
証券会社への振込みも、
同じ名前の銀行口座から振り込む必要があるし、
株を売却した代金も指定した口座以外の口座には
振り込んでもらえないからです。
そのための口座を現地の日本の銀行も証券会社も、
日本の非居住者でないと受け付けてくれませんが、
ホンコン・シャンハイ・バンクでも、
中国銀行でも喜んで受けつけてくれます。

しかし、日本の税法は海外の収入にまで及びますから、
問題が起るようなことについて
この欄でおすすめするわけには行きません。
どこまでが合法で、どこからが非合法なのか、
どこまでが個人の所得で、
どこからは現地法人の所得になるのかは
見解の相違ということもあるし、
問題になる場合と問題にならない場合とがあります。
個人では難しい場合でも
法人なら合法的だということも起ります。
そのために顧問会計師や顧問弁護士が必要になるのです。

これまでは海外で投資をする人は
そんなにたくさんはいませんでした。
中国株投資も国内からやるとなると、
現地通貨のほかに日本円に換算する為替レートも
考慮に入れなければなりませんでした。
海外投資専門ということになると、
いちいち日本円に換算していたのでは無駄も多いし、
計算も何が何だかわからなくなってしまいます。
現地でやりたいという人は今後、
ますますふえるようになります。
そういう人が合法的に税金の節約をするためには、
日本の税法だけでなく、
現地の法律や慣習に精通することが必要になります。

私が香港でそうした微妙なところにふれた講演をしたら、
それをテープにとって国税庁まで持って行って
私を訴えた日本人の人もいました。
幸、私は日本の非居住者だったので事なきを得ましたが、
おかけで私も用心深くなっています。
詳細を確めたい方は
香港行きの考察団に参加して
ご自分の眼で現地を確めて見て下さい。


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