中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2235回
仕事をやるなら場所を変えることから

「東京が駄目なら大阪があるさ」という歌を覚えていますか。
一ヶ所でうまく行かなくとも、所を変えて出直せば、
何とかチャンスをつかまえることができます。
仕事をする場合に大切なことは
仕事をやるロケーションをあやまらないことです。
東京が駄目でも大阪に行って成功する可能性があります。
要はそう簡単に手をあげてしまわないことです。

仕事を変える場合、同じ場所でまた別の仕事をやるよりも、
別のところに行って違う仕事をやるか、
別の仕事のためにやる場所を選ぶことです。
地方に行くと、親からもらった家作で
親から受けついだ仕事をやっている人が
仕事がうまく行かないために、
店じまいをしてまた別の仕事をはじめるのを見かけます。
また自分の家作を人に貸して、
借りた人が何回代がわりをしても
また店じまいをしているのを見かけます。
何をやってもうまく行かなくなったところは
人通りが悪くなったり、
商売に適しないところになっていることが多く、
どんな才能のある人に任せても
うまく行かないことが多いのです。

こんな時は同じところで仕事を新しくやるよりも、
新しい仕事を先に見つけて
それに適したところはどこかと探しまわって、
一番その可能性の高いところに移ることです。
同じ商店街の中にあっても、
権利金や保証金の高い安いの違いが生ずるのは、
同じ商売をやっても店のあがりが違うからです。

それと同じように、いまは国によって
うまくやれる仕事とうまく行かない仕事があります。
成熟社会が受け入れてくれる商売なら
日本でもやれますが、中国では通用しません。
同じように中国でやればうまくやれる仕事でも、
日本ではもう駄目だという仕事もあります。
場所を間違えないことはとても大切なことですが、
それがいまは国境を越えて選択する時代になっています。
最初からどこと決めてかからずに、先ず場所探しのために
あちらこちら動いてみて下さい。


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