中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2283回
中国の高速道路の株がいい例です

日本では自動車ブームにさきがけて、
トンネルを掘る会社の株と
橋をかける会社の株を推奨して大当たりをしましたが、
中国では同じアングルから産業界の動向を見て、
4、5年前に高速道路の株を買うことをおすすめして、
似たような結果になっていることは皆さん、ご承知の通りです。

何しろ年に百万台のペースで
自動車の増産が見込める地域はそんなにたくさんはありません。
BRICのうち、どこにもその可能性はあると言っても、
その先陣を切っているのは一番下にランクされた中国です。
世界中の自動車メーカーがそのへんに目をつけて、
中国の企業と合弁で次々と自動車工場をつくってきましたが、
どの国のどのメーカーがチャンピオンになるのか、
まだどのメーカーも山の物とも海の物とも言えません。
恐らくあと10年たってもまだはっきりした答えはでないと思います。
しかし、将来の自動車ブームを想定して
高速道路づくりは一足先にはじまりました。
土地がすべて国有という建設には有利な条件の下で、
しかも株式会社という形式を採用した高速道路は
次々と上場して施設も資本参加も民間開放されましたが、
まだ通過する車が少なくて採算に乗っていませんでした。
「何であんなものを!」と
大抵の投資家の眼中にありませんでしたが、
私は日本でトンネルを掘ることからはじめたのに比べたら、
お札を目の前に並べてもらったようなものです。

もう投資も終わって
設備は使える状態になってからの株式上場です。
その上、集金が一番難しい中国で
通行料の取っぱぐれが全くないシステムですから、
あとは自動車のふえるのを待つばかりです。
その代わり時間がかかりますから、
気の長い人でないと持ち切れませんね
と何回も念を押しましたが、
ここのところ1ドル台の高速道路株だったのが
軒並み4、5ドル台になってしまいました。
今更、愚痴をこぼしてもはじまりませんが、
それより似たような動きが予想される株がまだありますか
ときかれたら、それがありそうなんです。
詳しくは
アクセスの最も少ない
明日の日曜日のこの欄にアクセスして見て下さい。


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