中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2306回
一株当りの利益がふえる株を選んで下さい

高度成長下の中国で優良株の値上がりが続いたのは、
業績の伸びが利益をもたらし、
一株当りの利益が上がり続けてきたからです。
テレビや電気冷蔵庫や冷房機を生産してきた
家電メーカーが高配当を続けられた間は
家電メーカーの我が世の春でした。
しかし、製品の供給が
需要の伸びをカバーできるようになっただけでなく、
原料や資材の値上がりによるコスト高と、
乱売による値引競争によって採算が悪化すると、
時代の先端を行っている筈の家電メーカーが
軒並み株安に悩まされるようになりました。

時代の先端を疾走している筈の
中国のパソコン・メーカーや携帯電話のメーカーにも
似たような現象が起っています。
どの産業が先で、どの産業が後出であるかに拘らず、
一株当りの利益が低迷する業界は
既に斜陽化の方向にあると言ってよいし、
かつて優良株にランクされていた企業でも、
一株当りの利益が上昇しなくなると、
株価は冴えなくなってしまいます。

そう言った意味では
資源産業や素材産業に今後も品不足が続くようなら、
まだ需要の増大が見込まれ、
高収益が続く可能性は残っています。
でも一株当りの利益がふえなくなれば、
株価はストップしてしまいます。
時代の先端を行くニュービジネスでも
利益の増大する見込みがなくなれば、
斜陽産業の仲間入りをしてしまうのです。

ですから、株でお金を儲けようと考える人は、
今年の配当がどうなるかを考えるよりも、
来年はどうなって、
再来年はどうなるかを考えた方が
チャンスに恵まれる可能性が大きくなります。
たとえば、ことしは2%しか配当のもらえない
スケールの小さな企業でも、
来年は4%になり、
再来年は8%になる可能性を持っておれば、
2%から割り出された株価の時に株を買っておけば、
必らず株価の値上がりによって報いられることになります。
但し、その企業の未来に対する読みが正確であることが
大前提であることは言うまでもありません。


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