中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2307回
遅れてやってきた成長産業都市ガス

たとえば、
先にもふれた中国の都市ガスの普及ぶりです。
日本では家をつくれば、
電気とガスをひくのは常識です。
東京だって東京電力と東京ガスはどっこいどっこいの存在です。
ですから都市ガスは
成長産業だと考える日本人は先ず一人もおりません。

ところが、
中国では家を建てて行くプロセスで
電力は必ずひきますが、
燃料はとりあえずプロパンで間に合わせました。
都市ガスを供給するガス会社を手がける企業がなかったし、
そんな設備がない以上、
プロパンで間に合わせる事ができたからです。
それがプロパンでは不便だという事がわかり、
政府がこの1、2年、
都市ガスをひくことを奨励するようになったせいもあって、
それぞれの地方で都市ガスの設備をするようになり、
これまで他の事業をやっていた企業が異業種進出を図って
都市ガスの普及にスピードがかかってきました。

都市ガスですから、地域産業です。
鄭州ガスのように河南省の省都からスタートした企業もあれば、
新海能源のように、
香港からすぐお隣の
広東省に進出して開発をはじめたニュー・カマーもあります。
いずれも株価は1ドル以下で、
ちゃんと配当もしているし、
一年間にどのくらいの伸びをしているかは
過去3年にさかのぼって数字を見れば、
歴史は精々3年ていどで、
これまでよりも今後の伸びと
利益の増大が期待できる産業であることがわかります。
ガスを供給するタンクの整備にお金がかかりますが、
ガスを引く家や工場が一件ふえれば、
売り上げの増加分の約20%が利益に計上されることがわかります。
売り上げの増加分の20%が利益になれば、
売り上げ増より利益増のスピードが加速されますから、
ガスをひく家庭がふえる限り
一株当りの利益がふえる勘定になります。
利用する自動車が一台ふえる毎に
利益がふえるのが高速道路だと言って
高速道路株を買うことをすすめましたが、
それと同じことが都市ガスにも起っているのです。


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