中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2322回
キャピタル・ゲインに狙いを定めて下さい

株の利廻りが悪くなるのは、
企業の図体が大きくなると、
業績の伸びも利益の伸びも鈍化して
減配になるケースが考えられますが、
成長期には
証券市場に投ぜられる資金がふえて株高が先行するのに
利益がそれに追いつかないことから起こりがちです。

株に関心を持つ人がふえ、
株に投ぜられるお金がふえると、
株価は高くなります。
反対に不景気になったり、
金融引締めが起ったりすると、
株価は下がりますが
株を持っている人が売り惜めば株価はそんなには下がりません。
それが上昇期に転ずると、
社会的にふえたお金のかなりの部分が株買いに向いますから、
金持ちになる過程にある社会ほど株高がすすみます。
企業はスケールが大きくなるほど成長力が鈍り、
利益もあがらなくなりますが、
株高はそのまま続きます。
気がついたら、
配当金の利廻りは悪化の一途を辿り、
株をやる人は配当金をあてにするよりも、
株の値上りを追求するようになっています。
いまの中国はまだそこまで辿りついていませんが、
そろそろそういう方向に、
転換する時期にはさしかかっています。

そうなると投資家は利廻りより
株価の上昇する企業を狙うようになりますから、
目のつけどころがいままでとは変ってきます。
一流でかなりスケールの大きな企業でも成長力に衰えを見せず、
毎期、同じ勢いで成長を続ける限りは「高い株ほどよく上がる」
という法則通りの動きをし、
産業界のトップを走り続けますが、
産業界全体としては或る一定のスケールに達すると
利益の上昇に息切れが見えてくることが起ります。
そういう企業は図体は大きいけれども
成長産業のレースから次第に脱落しはじめます。
それと入れ代わりに、
いままで無名だったけれども
成長する社会が必要とする物を生産したり
サービスを提供する新種の産業が先頭を走るようになります。
たとえ今まで無名だった企業だろうと、
1年に売り上げを50%から倍以上もふやし、
且つ、利益のバイバイゲームを実行できる体質の企業が
次のチャンピオンになるのです。


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