中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2343回
次の考察団は景徳鎮と温州に行きます

いま私たちはモスクワに出かけるために
北京に集まったところですが、
インドの次にロシアということになると、
この次はどうしてもブラジルということになりそうですね。
でもブラジルはとても遠いので、
早くても来年のことになるでしょう。
一足先にこの次は景徳鎮、廬山、南昌、
そして温州に行く計画を立てましてた。

景徳鎮はご承知のように中国陶磁器の発祥の地です。
私は中国の陶磁器に強く魅かれておりますので、
10何年も前に、まだ景徳鎮の飛行場もできていなかった頃、
一度訪問したことがあります。
南昌から嵐のあとのドロンコ道を7、8時間もかけて走り、
途中で山賊もどきの怪しげな連中にバスをとめられて、
危うく身ぐるみはがれる目にあいました。
バスのドライバーが大きな声で
「外賓だぞ」(外国の大事なお客様だぞ)
と叱咤してくれたおかげで危く難を逃れましたが、
景徳鎮市長さん以下、市の幹部の人たちに迎えられて
夕食のテーブルに就いたのが夜中の12時すぎでした。

景徳鎮に行ったのは、景徳鎮の薄っぺらい皿をつくる技術を
ヨーロッパ風のディナー・セットに応用できないかという
うちの娘のアイデアの実地調査もかねていましたが、
1000年以上もの歴史の壁は厚く、
結論、何一つ手が出ないままに終わってしまいました。
今度、また行く気を起したのは、
景徳鎮に新風を吹き込むためではなくて、
陶磁器のできそこないの不良品を
汚水処理に利用する可能性を調べるためです。
もちろん、景徳鎮の古美術の展示場は充分、
鑑賞に値いするものだし、
新進作家の作品も10何年前よりは
ずっとすすんでいるときいています。
旅の予定は10月9日(月)に東京と大阪を出発して
北京から飛行機で直接、景徳鎮に入り、翌日は廬山、
その次は南昌とそれぞれ1泊して、
13日(金)に南昌から厦門経由で温州にとび、
温州で2泊、上海で2泊して
10月17日(火)にそれぞれの出発地点に戻ります。
ご参加になりたいかたは
どうぞアジア交流センターにお申し込みになって下さい。


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