中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2389回
政治離れが次代日本人の選ぶ道です

日本では戦後、富の偏在を防ぐために
最高93%までの累進税制を採用しました。
また相続に対しても最高70%に及ぶ累進税率を採用しました。
お祖父さん、お父さん、ご本人と
三代にわたって最高税率を適用されたら、
100億円が30億円、30億円が9億円、
9億円が2億7000万円になってしまいますから
無能な世継ぎが続いたら、
限りなくゼロに近づくと言われています。
カナダやオーストラリアのような相続税のない国に比べたら、
いくら何でもあんまりだという世論もあって、
いまでは最高50%までに引き下げられました。
それでもお金儲けのうまい人にとっては大問題ですから、
香港のように
昨年、相続税を全廃したところはどうなっているのだ
と興味を示す人がふえています。

もし親の財産を継ぐことに
相続税を累進税率で課するのが正当だというのなら、
地方地方で親が持っていた選挙の票も、
明らかに利権であり、財産でありますから、
身内が継ぐ場合、累進控除率を適用するのが
公平だと言うことになります。
新しく選挙に立候補する無名の新人とレースをするのなら、
それが世襲制を防ぐ有効な手段になるのではないでしょうか。
でも、選挙法の立法をするのは政治家たちですから、
自分たちに不利な選挙制度に賛成するわけがありません。
そうなると、社会全体が革命とか敗戦によって
ひっくりかえってしまわない限り、
世襲制は避けられないことになります。
いまの日本がまさにそういうところまで辿りついた
実社会の現実の姿だということになりました。

小泉さんがそうだったし、安倍さんも、
多分、安倍さんのあとに続く人も、
新興殿様階級の出身で
次々と世襲制で受けつがれることになるでしょう。
政治はいよいよ魅力のないものになることは避けられないし、
政治への国民の期待はいよいよ薄くなるのではないか
と私は見ています。
人々は政治に期待できなくなるので、
政治に左右されないで生きて行く道を選ぶよりほか
なくなるのではないでしょうか。


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2006年9月24日(日)

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