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第2395回
次の考察団は雲南省に5泊もします

ことし最後の考察団は本当はシーサンバンナーから
チェンマイに抜けて久しぶりにバンコックに出かける予定でした。
でもタイに政変があって旅行社も尻込みをするので、
やむなくバンコック旅行は
もう少し落ち着いてからということになって、
雲南省の旅を楽しんでいただくことになったのです。

雲南省は新疆や西蔵に次いで日本から遠いところですが、
省都の昆明は春城と呼ばれているように、
1年中、暖くて花の咲き乱れているところです。
昆明市はもともと海抜1900メートルの高地にありますが、
周囲の農耕地は海抜500メートルから3000メートルにまで
またがっているので、
海抜によって温度差があり、
従って年中、真夏から真冬までの農作物がつくられています。
マーケットに行くと、
日本の1年中の野菜や果物を買うことができるので、
運賃の問題さえ片づけば、
日本にない農作物を年間を通じて供給できる立場にあります。

私がここにコーヒー園をつくることを思い立ったのも、
北緯25度以内、海抜1000メートルから1500メートルの気候が
コーヒーの栽培に適しており、
将来、金持ちになった13億の中国人が一せいにコーヒーを
飲むようになったら、いくらコーヒー畑を拡張しても
とても間に合わないだろうという
遠大な先々の見通しがあってのことです。
但し、それが実現するのは
私がこの世にいなくなってからのことですから、
皆さんに羨しがられるほどのことをやっているわけではありません。
来る11月21日から29日までの中国考察団は
北京からスタートして最後はいつもの通り
上海で終わりますが、
11月28日の株式研究会は上海邱友会だけに参加する人も含めて、
昨日も申し上げたようにかねてから私が成長株の1つに数えている
メディアの会社の社長においでいただいて、
中国の広告業界の将来についてその抱負をきくことになっています。
40何年前の日本でも
電通は成長会社の仲間にも入れてもらえませんでしたが、
いまはどうでしょうか、
それと同じようなことが
中国でも起ろうとしていると私は見ています。


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2006年9月30日(土)

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