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第2421回
台湾が一国三制を主張する時期に

中国大陸と台湾の政府が
何らかの形で話し合いをする時期は近づいています。
台湾の陳水扁総統は完全な「ビッコの家鴨」
になってしまいましましたので、
仮に首がつながったとしても、
独自の政策を打ち出す可能性は
全くなくなったと見てよいでしょう。

しかし、「武力解放をも辞せず」
と強硬なことを言い続けてきた北京側もともかく
「現状維持で様子を見ようじゃないか」
と考え方を変えたし、
先ず大陸からの観光客に対して門戸をひらくことからはじめて、
上海や厦門からの直行便は祝祭日だけでなく、
次第に便数をふやして気がついてみたら
定期便になっていたという方向に動いているので、
あと一年後の総統選挙では与野党が入れ替わって、
双方とも交渉の席につくことは
いまよりずっと容易になることは間違いありません。

この数年、李登輝からはじまって民進党の陳水扁に至るまで、
台湾もかなり駄々をこねたので、
台湾が香港や澳門と違うことも
中国大陸の政府も充分認識したのではないでしょうか。
ですから、次の政府に移る時点で、台湾は
「自分たちはイギリスやポルトガルの植民地とはわけが違うのだ。
だから一国両制ではなくて、一国三制で行こうじゃないか」
と主張しても一笑に付されてしまうことは先ずない
と私は見ています。

もしそうだとすればダライラマが次に「一国四制」を主張しても
聞く耳をもたないということにはならないし、
外様大名も入れて徳川幕府が成り立ったように、
新時代の大中華連邦がミサイルの打ち合いをしなくとも、
立派に成り立つようになる筈だと考えてよいでしょう。

地域の高度の自治は必要ですが、
経済は地方の自己主張だけでは成り立たない時代に動いています。
香港も大陸と遮断していた時よりも
いまの方が活気を持つようになりましたから、
次は台湾がどういう形になるのが望ましいかを
真剣に検討する時期にきていると言ってよいと思います。


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2006年10月26日(木)

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