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第2423回
目に余る保険と消費者金融の誇大広告

私が外国から帰ってきて、1番気に入らないのは、
テレビに頻繁に出てくる医療保険と消費者金融の広告です。
朝、起きて食事の時テレビを見ると、
すぐにも癌になったら、
入院費のどれだけを負担してあげますから、
安心して病気ができますといった誇大広告です。

学生時代に私は保険学の勉強をしましたから、
保険は確率から割り出して料金を決めるため、
保険会社が損をすることはまずありませんが、
そんなに儲かるものではないことくらい理解しています。
マイカーにしても一家で1台か2台しか持っていないから
保険に入る必要があるのであって、
タクシーのように1社で1000台も抱えていたら、
保険会社の世話になることはありません。
千台分の保険料で自社の自動車事故を賄うことができるからです。

その代わりに保険会社は同業間の競争もありますから、
そんなに高い保険料をお客さんに要求することもできません。
それでも何とかして利益をあげようとすると、
何とか難癖をつけて払うべき保険料も払わない挙にでます。
さき頃、何社もの火災保険会社が監督官庁から
罰則を課されたのを記憶されている人も多いと思います。

同じ法則が生命保険や医療保険にも適用できます。
生命保険は平均寿命が延びて、
人間がなかなか死ななくなったので、
満期まで生きている人がふえました。
その代わり人を殺して保険料の横領をする犯罪もふえました。

全体から見たら、そんなケースはいくらでもないので、
保険詐欺で保険会社が傾く心配はありませんが、
保険会社の儲けは
被保険者の納めた保険料の運用益から出てくるものですから、
バブル期に資産運用に失敗した保険会社がバタバタと倒産して、
経営者が一新してしまいました。
日本の生命保険会社は
株式組織になっていないので株式が上場されていませんが、
中国では株も上場されているし、
人気銘柄として株式市場で高値を呼んでいます。
その違いは中国では
保険金の資産運用による高収益が期待されているからです。


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2006年10月28日(土)

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