中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2432回
一度使ったら手から離せなくなります

ことしの4月、考察団を連れて
珠海にある王振国さんの癌研究所を訪問した時、
展示室においてあった化粧品のサンプルを見て、
私の頭に突然、
インスピレーションが閃いたことについては
前にも述べたことがあります。

私の知っている人で王振国さんの天仙液を飲んで
癌から立ちなおった人が何人かおりますので、
私は王振国さんが癌に効く作用をする
何らかの物質にぶちあたったのだと信じています。
もし本当にそうだとしたら、
同じ物が癌にかかった細胞を淘汰して
新しい細胞に入れ代わる促進役をやっていることなります。
内臓のなかでそういう作用をする薬効があるとすれば、
顔とか手足とか、
皮膚の表面にある細胞に対しても同じ効果がある筈だと
瞬間的に連想したのです。

その夜、一緒に食事をする時に
「本当に効きますか」
と念を押したら、
「長く漢方の研究をしてきましたから、
何が効いて何が効かないかわかります。
私自身が毎日、使っているくらいですから」
と王先生は言います。
「でも売れないでしょう」
とやりかえしたら
「どうしてそれがわかります。
おっしゃる通りですけど…」
その場ですぐ息子さんに現物をとりに行かせ、
その晩から私が王振国さんの実験台になりました。

私には自分の左手の人差指に
20年もかかってできた1円アルミ貨大のシミがあります。
そのシミと自分の顔全体に化粧液を吹きつけました。
効果が先ず出たのは顔全体の皮膚で、
3日もするとその効果がテキ面に出てきます。
指のシミはまさかと思っていましたから
すぐに写真に撮りませんでしたが、
使用して2ヶ月後と4ヶ月後に写真にとりました。
でもここに載せるとややこしいことになりますので、
私にあった時に私の指を見て下さい。
とうとうハイハイQさんで、
同じ悩みを持っている人に北京まで来て下さいと声をかけたのです。
日本では医薬品及び医薬部外品に対する取締りが大へんきびしく、
私が法律にひっかかるようなことをやるわけには行きません。
やむを得ず必要な方はご自分か、
友達に頼んで北京まで来て下さい
という話になってしまったのです。


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2006年11月6日(月)

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