中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2470回
裁判は全部片づきました、もうコリゴリです

私が東京地方裁判所に訴えられたのは前後で3件あります。
1件は天津保税区の倉庫を建設するための
資本金500万ドルの会社の出資金をめぐって、
4人の出資者から「詐欺による損害賠償請求事件」として。
次はセブ島コーラルリーフホテル、ゴルフ会員権の訴訟。
あと1件は上海のビルの1室を買った人が
「詐欺による損害賠償請求事件」として私を訴えたものです。

1と3は原告がダブっていて、
さきにあげた首謀者と
そそのかされて同調した友人たちの連名でしたが、
こちらの主張もきき、裁判官の説得もあって、
同調者はいずれも和解をして裁判からおりました。
セブ島のコーラルホテルには重複する原告もおりましたが、
もともとは誘われて訪れたフィリピンのリゾート・ホテルが
とても素晴らしいところだったので、
私が連載していたスポーツ紙に取りあげて
紹介したことに起因しています。
私は一銭ももらったわけではなく、
ゴルフ場の建設にも無関係だったのですが、
ゴルフ会員権募集をやった連中が責任を問われるのを怖れて
倒産して逐電した日本人の経営者を訴える
被害者同盟に加わらないかと誘いをかけてきたので、
拒否したところ、逆にゴルフ場の設計者と私まで
加害者として訴えられたのです。
この時も「噂の眞相」が私に眞相をきこうともせず、
噂だけで私を詐欺師扱いにする記事を書きました。

でもそんなことをする人かどうかは、
その人のやっていることをしばらく眺めておれば、
しぜんにわかります。
世の中は嫉妬の世の中ですから、
あんまり派手なことをやれば、すぐにひどい目にあわされます。
ホリエモンだって村上ファンドだって、
もう少し静かにしておれば、
世間の注目も浴びずにすんだのではないでしょうか。
私はいつもブームは片足だけ乗るものだと考えて
控え目に控え目にとやってきた積りですが、
それでも時には濡れ衣を着せられてしまいます。
でも10年濡れ続けたふだん着もやっと乾きましたので、
疑いの目で見ていた人もどうか誤解をといて下さい。
どっちにころんでも
私は自分でメシのタネを探すことができますので、
他人様のものを欲しがる立場にはいないのです。


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2006年12月14日(木)

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