中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2490回
王振国さんのために対談集をつくる

現地勤務による物質的なメリットもそうですが、
私は異文化に接することによって
教えられることがたくさんあると思っています。
日本は日露戦争でロシアに勝ち、
南満州鉄道を手に入れたり、
満州に対する発言権を持つようになりましたが、
負けた国の思想に最も強く影響を受けて、
良家の子女やインテリがアカの帽子をかぶらされて
政府といがみあう混乱にまきこまれました。
また日支事変から大東亜戦争、
第二次世界大戦と中国大陸の各地を占領し、
敗戦によって4つの島に追い戻されましたが、
敗戦によってラーメンとギョウザや肉まんが
日本人の常食として日本人の食卓を賑わすようになりました。
なかでも最大のメリットは他人の土地を侵略しなくとも、
工業化によって付加価値をつくり出すことさえできれば、
資源はお金を出して買えばよいことを発見し、
それを実地に証明して見せたことです。
いずれも隣り合った国と戦争して
勝ったり負けたりしたことよりも、
もっと大きな影響を相手国から受けています。

ですから、日本企業の大陸進出が新しい定流になったら、
日本も中国に大きな影響をあたえるけれど、
日本もそれに負けず中国から大きな影響を受けるだろうと
私は直感的に考えました。
何と言ったって中国には4千年の歴史があります。
その間に、中国が世界に冠たる大帝国だった時代もあるし、
漢字からはじまって、
生活用品の万端に至るまで
日本が大きな影響を受けた時代もあります。

洋化が時代の潮流になり、
中国がおいてけぼりを食った時代には
日本人が中国をバカにしたこともありましたが、
次の新しい時代がはじまると、
日本が中国にあたえる影響も大きいけれど、
その反対の動きにも気をつけるべきだと
私は自分に言いきかせたのです。
私が「中国4000年シリーズ」と題して王振国さんの
「驚異の漢方・天仙液」
という対談集をつくる気を起したのも、
西洋医学では見たことのない反応をこの目で見たからです。


←前回記事へ

2007年1月3日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ