中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2533回
株価指数なんか気にするな

毎日の新聞やテレビで株価指数が報道されます。
日本で言えば日経平均、
中国株の場合にも、レッドチップとか、香港A株とか、GEMとか、
また外国人が売買できる上海B株、深圳B株などの
指数があります。
指数が上がったり、下がったりするのを見れば、
大体、その日の株価が強いか、弱いかがわかりますが、
私たちが持っている株の上げ下げとは
あまり関係がありません。
日経平均は上場株の中から選んだ
225種類の銘柄の平均値段ですが、
私たちは225種類も株を買っているわけではありません。
したがって、ダウ平均など気にする必要など全くありません。
自分の持っている株の動向だけ気にすればいいのです。

ところが、株をやっている人は
大抵が株価指数を気にします。
指数が大幅に下げたり、新高値をつけると、
ジャーナリズムは虎の子でも捉えたように
大袈裟に報道します。
新聞で株の情報を伝える人は株なんかやらないか、
やってもあまり上手な人でないことがわかります。
先ず個々の銘柄は
指数と同じ動きをするわけではありません。
もちろん、全体の流れに影響されて
業績の上がっている優良株でも、
上がったり下がったりします。
優良株なのに、
私たちが評価しているよりかなり下がった場合は、
株を仕入れるチャンスなのです。

下がったらもっと下がるのではないかと
狼狽売りをする人がありますが、
下げた時はかねてから目をつけていた株を買い増す
絶好のチャンスですから、
嵐の中を駆け出してでも買い注文を出します。
大暴落は大抵3日は続いて、4日目には下げどまります。
そう思って4日目に買う準備をしたら、
3日目にはもう戻っているということもあります。
下げた時は売る人は持株に自身のない人です。
下げてもジッと持っている覚悟のできている人は
下げた時でもあわてません。
ナンピンをかけるだけのお金の用意ができているかどうかが
問題なだけです。
ですからふだんは指数なんか気にしないことです。


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2007年2月15日(木)

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