中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2558回
創業者ショップの基地に集まりませんか

上海亜太設計中心(上海アジア・デザイン・センター)として
設計された敷地の中には広い庭があり、その中に、
雨天体操場のような大きな建物がいくつかあります。
工場の跡ですから、工場の壊われかかった建物を、
壊わす代わりに修復をして、モダンな使い方をしようというのが
開発を委託された建築家のそもそもの狙いなのです。

それをどう利用したらいいかと相談を受けたので、
私はいくつかの提案をしました。
その中の一つに創業者ショップというのがあります。
どこの国でも、新しいアイデアで
既存の業者に競争をしかけるニューカマーがいます。
それらの新入りを集めて
一軒が3坪か5坪くらいに仕切った店を貸しつけ、
それぞれ自分たちの勝手につくったオリジナル商品を
並べて売らせるマーケットが香港にあります。
それこそ手づくりのシロウト臭い商品ですが、
若い人がたくさん集まって結構、商売になっています。

それと同じ主旨のショップ集団をつくりたいのですが、
繁華街にありませんので、
もう少しスペースを大きくして作業場と売店を兼ねてもよいが、
何しろ文なしで企業意欲は人一倍という人たちに貸すのですから、
家賃は電気代に毛の生えたていどの安いところからはじめ、
その代わり販売代金の20%か、25%は
センターの維持経費として納入してもらうシステムです。

はたしてそれに応募する人がいるか、
またその程度の収入でシステムが維持できるのか、
実際にやって見なければ私にもわかりません。
私の提案は開案を手がけた建築家に比べてたら、
ずっと商売気のある方ですが、
それだって書生っぽの発想の域を出ないかも知れません。
でもこの欄の読者で、そういう提案でも心の動く人がいたら、
連絡をとって下さい。
いま大企業になっている人だって
はじめは小魚から大きくなったものだし、
まして昨今のように大魚が小魚に食いつかれている時代には
食いつく方にまわりたい人が結構いるんじゃないでしょうか。
それも大成長の真っ只中にある上海でやることですから。


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2007年3月12日(月)

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