中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2619回
新事業はまだこれからはじまる所

私が「大賀戸外伝媒」という会社の株を買うと
株価が大きく動きました。
それによって思わぬ儲けにあずかった人もあれば、
儲け損った人もあります。
すると、たちまち雑音が捲き起り、
「シロウトが広告業界に余計な口を出すな」
とか、
「Qは広告には全くのシロウトで、
いま広告の本を読みはじめた程度の知識しか持っていないよ」
とか、
「株価が下がったのはシロウトの意見がきき入れられないために
Qが叩き売っているからだ」
とか、あることないこと私への悪態が満載されている
ホーム・ページが見られるようになっています。

何の怨念で私に悪態をつくのかわかりませんが、
私が広告業界に対してシロウトであることはご指摘の通りです。
でも私は研究熱心なシロウトです。
またクロウトを追い抜くだけの情熱も自信も持っています。
83才になって自分のホーム・ページも持ち、
百度や騰訊がどうなっているのか、
関心を持っている人がどこにありますか。

私は広告業にはたずさわってきませんでしたので、
自分でもシロウトだと思っていますが、
電通や博報堂を今日のように仕上げてきた人たちとは
ごく親しくつきあってきましたし、
むしろ日本の広告業界の方が
片寄った成長をしてきたという見方を持っています。
ましてや
日本ともアメリカとも異った発展の仕方をしている中国の広告業者が
日本のあとをそのまま追う形になるとは思っていません。
私がもと電通にいた青年を
新しい共同事業の責任者に推薦したことは事実ですが、
私たちがもくろんでいるのは先輩のあとを追っかける仕事でなくて、
これからはじまる携帯電話器を使った広告を
どうやって事業化するかというプランです。
それもやっと社名がきまったところなのに、
「早くも馘か」というデマまでとばすのですから、
どういう了見なんでしょうか。
株式投資は未来を見てやるものなのに、
いまはシロウトでも未来のクロウトをバカにしたのでは
未来が見えなくなってしまいます。
物を見る目を変えない限り、
株で儲かるチャンスはないと思いますよ。


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2007年5月12日(土)

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