中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2662回
中国株ブームは必らず香港に伝染する

人民元のふえるのにストップをかけない限り、
資産インフレになり、
不動産や株が値上がりするのにストップをかけることはできません。
人民元にストップをかけるためには
輸出入の黒字を減らすよりほかありません。
1番手っ取り早い方法は人民元を思いきって大幅に引き上げて
輸出が困難になるように仕向けることですが、
それでは輸出産業に潰滅的な打撃をあたえることになるし、
折角の儲けのチャンスを
自分たちで壊わしにかかるようなものですから、
政府はできるだけそれを先に先に申し送る方法を堅持します。
すると、外貨は貯まる一方だし、
またそれを見込んで貿易以外の投機資金も集まってきますから、
貿易外収支も黒字化がすすみます。

そうした動きにブレーキをかけるために、
外国からの送金にストップをかけたり、
外人により不動産投資に制限を加えたりしていますが、
この程度のことで外貨がふえるのを防ぎ切れないことは
人民銀行の担当者も当然、
わかっている筈です。
あとは貯まった外貨をどうやって減らすかということになりますが
一頃は海外の資源開発にお金を融資するようにもなったし、
IBMのパソコン部門の買収にも手を貸すようになりましたが、
企業への融資ていどではとても間に合わないこともわかりました。

その結果、
打ち出されたのは、
1人当り30万元の海外投資を
政府の指定機関を通じてやる政策ですが、
お金を持ち出してよいと言うと、
お金を持ち出すよりもお金を持ち込む人がふえるのが世の倣いです。
ですからはたしてどれだけの効果があがるかはわかりませんが、
人民元を香港ドルに換えて香港で中国株を買うのなら、
中国人にとってそんなに異和感がないかもしれません。
香港は中国と諸外国の間に介在してショック・アブゾーバーの
役割をはたしていますが、
中国の株ブームがそのまま香港に伝染することは
大いにあり得ることだと私は感じています。


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2007年6月24日(日)

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