中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2687回
9月のシベリアにご一緒しませんか

私が予想したことで完全に空振りで終わったことが2つあります。
自分でもかなり打率のいい方だとうぬぼれているし、
人にもヨイショされて時々いい気分になっていますが、
その私が
「これじゃカッコつかないな」
といまでも恥入っているのは、
1つは日本が猛烈な勢いで外貨を貯めはじめた時、
この勢いで日本がドルを持ってアメリカに進軍をはじめたら、
アメリカの西海岸は
「第2の満州国になるんじゃないか」
と予想したことです。

もう1つはソ連が4つの島の返還と引きかえに、
日本から資本と技術を誘致して
シベリアの資源開発をすすめるに違いないと思ったことです。
日本の銀行はありあまる外貨を民間企業に融資し、
一頃は三菱地所がロックフェラー・センターを買ったり、
カリフォルニア州の主なアメリカの銀行が
次々と日系銀行の傘下に入ったりしましたが、
広大なアメリカの不動産はとても日本人の手に負えず、
アメリカがドルを印刷して日本に支払った程度のお金では
アメリカの土地にこぼれおちた
雀の涙ほどの影響力しかありませんでした。

また日本に貯まったドルにソ連が目をつけて
素早く歩み寄るかに見えましたが、
結果的には250億ドルをもぎとられただけで、
千島も返えって来なければ、
シベリアの資源開発も陽の目を見ないで終ってしまいました。
日本は隣国と折り合いのいい国とは言えませんが、
その中でも最も縁のないのがロシアではないでしょうか。
私が勘違いをするのも、
私も含めて多くの日本人が
ロシアについてあまりにも無知だからではないでしょうか。

そう考えて昨年は
モスクワ・ペテルスブルグにも一走りしてきましたが、
8月の
「中国を勉強する会」
の次は9月17日(月)に先ず大連に集まってウラジオストック、
ハバロフスクとシベリアに渡り、
ハルビン、長春、瀋陽と旧満州を一まわりして
9月26日に北京から帰る
9泊10日のシベリア・旧満州考察団を組織しました。
シベリアは行ったことがないという方がほとんどでしょうが、
この機会にぜひご一緒致しましょう。


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2007年7月19日(木)

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