中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2721回
日本は小金持ちの国になったのです

日本人のやれる仕事が日本国内で少しずつ減って行きます。
その分、外国人のやる仕事がふえます。
しかし、日本国内でやれる仕事が減っても、
日本人にやれる仕事が少しずつ外国でふえて行きます。
国際化によって
日本人ならやれる仕事が外国でふえるからです。

でも自分からすすんで
外国まで仕事を探がしに行く日本人は
そんなに多くはないでしょう。
さしあたり外国まで仕事を探がしに行く人があるのと、
向うから日本まで誘いにくる人があって、
仕事が日本まで持ち込まれたり、
日本から仕事をやりに外国に出かけたりするようになります。
それでも人は腰が重くてなかなか動きませんが、
お金の方はお金が儲かることがわかったら、
すぐにも動きます。
自分が動かなくとも、人が代わりに持ち運びをしてくれます。

そういう時代が来ると、人が動かなくともお金は動きます。
一人当りは小さなお金でも
全体として大きなお金になると、
お金は金持ちの国からお金の儲かる国に動くのです。
そういった意味で、日本は小金持ちの国ですが、
それを積み重ねると大金持ちの国と思われていますから、
身体を動かす国よりもお金を動かす方の国にランクされます。
とりわけアジアでは労働力を提供する国よりも
お金を提供する側の国と思われていますから、
日本は投資する側の国、もしくは資本家の国です。
そう言われてもきょとんとしている日本人が多いでしょうが、
世界中を比較して色分けをすると
気がついて見たらいつの間にか、
日本人は小金持ちの国に色分けされる時代になったのです。

皆さんが小金ながらも
中国株の株主側の働きをするようになったのは
決して偶然ではありません。
気がついて見たら、アジアだけでなく
世界中で資本家の役割をはたす国になってしまったのです。
但し、大資本家ではありませんから、
チョコマカな動きしかできません。
それでも資本家であることに変わりはありませんから、
資本家としての見識と風格を身につける必要があるのです。
それがこれからの日本人の生きる道の一つになるのです。


←前回記事へ

2007年8月22日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ