中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2745回
見学に行ったのは上海の七星購物です

昨日、大勢の人を連れて企業見学に行ったのは、
実は中国でテレビ・ショッピングをはじめた
七星購物の上海のセンターです。
この会社の株は既に
日本の中国株スペキュレーターたちの間に知れわたっており、
1株当り1.41ドルの高値まで買いあげられたことがあります。
それが8月17日の大暴落の最後の日には
0.47ドルの最低値をつけました。
しかし、流動株が多いのと、
テレビ・ショッピングが中国で急成長をしているので、
成長株として人気が高く、
大暴落時でも1日に5千万株から1億株と取引があり、
低価格株の中では最も注目されている銘柄の1つです。

したがって、私が改めてとりあげるまでもないと思っていましたが、
何しろ名もない不動産屋から
2006年8月に上海七星というテレビ・ショッピングの会社を買収して
新規事業に進出したところ、
同年だけで8千2百万ドルの売上げをあげ、
3千2百万ドルもの利益をあげたのです。
年次報告書を見ると粗利が6千6百万ドル計上されていますから
原価率は2割という荒っぽい商売です。

さすがにその年は配当をするまでには至っていませんので、
2回安定した配当をしていなければ
安心のできる成長株と見なさないという
私の条件を充たしてはいませんが、
漏れきくところによると、
今年は2億元の利益をあげるのが会社の目標だそうです。
原価率が2割ですむとすれば、
諸経費に更に2割かかったとしても、40%ですめば、
3億5千万元あまりの売上げをやれば目標は達成できるのですから、
一概にホラだときめつけることもできません。

そこで本当かどうか確めるために、
香港に行った時に七星購物の本社を訪れました。
そして計画通りに事業は進展しているときかされ、
ついでに社員の中には
2ドルを目標に1ドルで自社株を買った人もいるという
余計な話まで耳にしました。
それなら現場を見せて下さいとお願いして
一番大きなセンターのある上海まで
のこのこと出かけて行ったのです。


←前回記事へ

2007年9月15日(土)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ