中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2780回
ベトナム考察団は募集前に早くも満員

11月にベトナムの視察旅行に行くべく
考察団の参加者を募集したところ、
何と発表前に、もう定員になってしまいました。
毎月、東京で開催される3ヶ月に1ぺんの邱友会と、
北京・上海でひらかれる邱友会で
つい口を滑らせてしまったからです。
もっと人数をふやそうと思っても、
飛行機の座席に制限があって、
思うようにならないのです。

「ですから募集の記事は取りやめましょう」
とうちの者から何回も言われましたが、
「いやいや、行きたい人がたくさんいる筈だから、
どのくらい応募があるか確かめてみたい」
と私は頑張って予定通りホームページに掲載したら、
何とウェイティングでいいからと
たちまち50名も集まってしまいました。
これでは2回目の募集を出したら、
続けて3回目もやらなければならなくなる勢いです。
私たちがうっかりしている間に、
世間の関心が大きく変わって、
今やベトナムが投資家たちの注目を浴びるようになったようです。

ベトナムが注目の的になっているのは
ベトナムの経済開発が大へんな勢いで進んでいるからです。
一旦、共産化した国ですが、
もともと国民性として共産に向いていないと見えて、
ドイモイ政策によって開発に力が入るようになり、
中国大陸の後追いをする形で
社会主義市場経済化が進んでいます。
とりわけ台湾企業の進出が盛んで、
ホーチーミン市の証券取引所には
現地進出した台湾企業が5社上場しています。
台湾で人件費高騰に悩んだ企業が
コスト・ダウンのために進出しているくらいですから、
いまのベトナムは10年前くらいの中国大陸と
似たような位置におかれていると思えばわかりやすいでしょう。

もしそうだとしたら、
10年前に私が中国株をすすめた時に大事をとって手を出さず、
儲けそこなった人にとっては
「夢をいま1度」
のチャンスがあるということになります。
しかし、大事をとる人は何回やっても
また大事をとりますから、
10年前に中国株にとびついて産をなした人たちの出番が
またまわってきたと見るのが正しいでしょう。
ベトナムの株式市場は10年前の中国株式市場と思ったら、
「当らずといえども遠からず」です。


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2007年10月20日(土)

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