中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2829回
株は人間心理の結晶ですから

グローバル化の時代になりましたが、
日本人は海外に旅行に行く人はふえても、
外国に出稼ぎに行ったり、定住したりする人はあまりふえません。
日本国内にいてもちゃんと仕事があって、
それなりに食べて行けるからでしょう。

でも経済成長がとまると、
新しいビジネス・チャンスはだんだん姿を消してしまいます。
デパートの中だって売り子の数がお客の数より多いし、
コンビニの売上げが飽和状態になっても、
コンビニに代わる新しい商売が現われません。
商売は売上げがふえずに足踏みをするようになると、
斜陽化がはじまるのです。

そうなると、株価も足踏みをするようになります。
そうなっても東京で外人投資がふえるのは
アメリカの方がもっと駄目で、
日本はまだこれから駄目になるところだからです。
贅肉がいくらか残っていても、
それを狙ってハゲ鷹が集まってくると、
その食い残しを日本の投資家たちが
また食いあさっている感じです。

しかし、そういうやり方にあき足りない人たちは、
日本以外のところに目を向けます。
近年、著しくふえているのは中国への投資ですが、
日本人は自分がお金を持って進出するよりも、
お金を先に出して自身は出て来ないケースが
圧倒的に多いようです。
そういう人たちの苦情を一手に引き受けているのが
「カテキンの中国株」というホーム・ページがあって、
その掲示板に「Qさんについて考える」という欄があることを
人に教えられました。
私に対する褒め言葉もありますが、
私を傷つけるような嫌味や悪口も
それに負けないくらい満載されています。

別にそれで私が腰くだけになるわけではありませんが、
そうした人たちに共通している欠点は
中国株で儲けようと思っているのに、
中国及び中国人をよく勉強していないことです。
お金を儲けたかったら、
先ずその土地の人々の物の考え方や心理の研究が必要なのにです。


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2007年12月8日(土)

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