中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2906回
ことし陽の当る成長株を探がせ

大きな会社は資本金も大きいし、
仕事のスケールも大きいし、
その分、世間の信用度も高いので、
多くの人が安心して株を買います。
ですから、大型株が暴落した場合、
投げ売りをする人には事欠きませんが、
この時ぞとばかりに
それを受けとめてくれる人も結構たくさんいます。
だから、大型株なら安心と思う人は
株をやっている人の中にたくさんいます。

しかし、安心だからという理由で株を買うなら、
何も株に手を出すことはありません。
株は相場で動くものですから、
何年かに一度は大暴落をしたり、
大暴騰をしたりします。
その時に安く買って高く売れる株は何かを探しあてることの中に
株式投資の醍醐味があるのです。
ですから、下げる時に一緒に下げても、
反騰する時に人一倍値上がりすればいいのだし、
それが大きな会社であるか、どうかはあまり関係がありません。
途中で倒産してしまったら一巻の終わりですが、
ちゃんと脈があって生きておれば、
大暴落のさなかに
「デモズ」の日が続いても気にすることはありません。

そうした目で見れば、
株価を一番大きく左右するのは、
何と言っても企業の業績だということになります。
業績は景気不景気の影響も受けますし、
環境の変化の影響も大きく受けます。
全体が悪い時でも、必らず好業績の企業がある筈だし、
それがどういう動きになるかを正確に当てることができれば、
不況のさなかで株で一山あてることもできます。
たとえば、
ことしの中国経済は
かなり入れ替わりのある難しい時期にあたります。
これからはじまって、
3月4月は2007年度の決算が次々と発表されます。
昨年の決算がそのままことしも受け継がれるとは限りませんが、
それがことしもそのまま続くとすれば、
ことしから来年にかけて
引き続いて大きく買われる企業になる筈です。
業種も、
もちろん、大きく影響しますが、
企業別の選別が必要な時代になっています。
小さくても大きくなる会社を選ぶ方が
大型株の中から安全に選ぶより確率が高いと思いませんか。


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2008年2月23日(土)

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